酒が魚特有のくさい臭いを抑える理由とは?

コラム

酒が魚特有のくさい臭いを抑える理由とは?

2021/10/15

魚には特有のくさい臭いがあり、これが苦手という方も少なくないのではないでしょうか。
そこで今回は、魚のくさい臭いを抑える酒の働きについてご紹介します。

魚のくさい臭いに酒が効果的な理由

魚特有のくさい臭いには、酒を用いるのが効果的です。

魚がくさい原因

そもそも魚が持つ独特のくさい臭いは、トリメチルアミンという成分が関係しています。
これは揮発成分のため、空気中に臭いとなって漂うのですが、人間にとってはくさいと感じるのが特徴で、生臭いと表現されることがしばしばです。

魚のくさい臭いを絶つには

魚のくさい臭いの元であるトリメチルアミンはアルカリ性のため、酸性を加えるとにおいが抑えられます。
酸性の成分の代表と言えばお酢で、サバなどの青魚は古くから酢でしめられてきたことで知られていますよね。
食材では、すだちやレモン、梅干しといった酸性の食材がおなじみです。

酒は下ごしらえに使うのが効果的

酒は魚のくさい臭いをとるために、下ごしらえで使われます。
下ごしらえとして用いる酒の種類は主に日本酒かワインで、その理由は弱酸性であることと、香りを持つ酒だからです。
日本酒もワインも醸造酒と呼ばれ、発酵した時点で飲めるお酒ですので、それぞれの香りがあります。
この香りにも、魚のくさい臭いを抑える働きがあるのです。
ただし、使うのはあくまでも少量でよく、魚に直接酒をふりかけ、10分ほど置いて拭き取れば、魚特有のくさい臭いが抑えられます。

まとめ

魚が身体に良いとはいうものの、調理の際の独特のくさい臭いが苦手という方は多いのではないでしょうか。
そんな時は、下ごしらえの際に酒を上手に使うといいですね。
当店では魚特有の臭みをしっかりとった上で調理しておりますので、魚の生臭さが苦手な方にも美味しく味わっていただけます。
ぜひご賞味ください。